宇宙に数ある星の中でも類を見ないほど多様な生き物が生存している地球ですが、総ての生き物が輪廻転生する酸化還元型の地球に進化したのは“きのこ”の登場からといえます。
朽ち果てた生き物(動物・植物)を酸化分解して還元再生を手助けする菌類の登場が、地球に生きる多様な生命の起源となり、菌類に属する“きのこ”は恐竜や原種哺乳類の食料として利用されてきました。
そんな“きのこ”には生命の起源から受け継がれた、人類の生命維持に必要、かつ欠かせない栄養素であるタンパク質を作るアミノ酸が豊富で、食物繊維、ビタミン、ミネラルなども多く含まれています。
ブラウンしめじは、今では希少なキノコとなってしまったヒラタケシメジの近い新種のきのこです。
うま味成分がたっぷりなので、お吸い物、味噌汁、スープの出汁が引立ちます。
天ぷら、あえ物、煮物、炒め物、炊込み、パスタ、うどん、蕎麦、ラーメンにもと和洋中とジャンルを問わず楽しめます。
さらに、一般的なキノコの効能の他に、様々な効果が「成分分析」により報告されています。
特に、必須栄養素のアミノ酸が豊富でサプリメントとも云えるキノコです。
ブラウンしめじの遊離アミノ酸成分(mg/100g) | |
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スレオニン | 65.1 |
セリン | 70.1 |
アスパラギン | 66/8 |
グルタミン酸 | 130.9 |
グルタミン | 542.7 |
アラニン | 130.2 |
その他の標準アミノ酸14類 | 336.6 |
標準アミノ酸類含有量 | 1,352.4 |
アミノ酪酸(GABA) | 8.9 |
オルニチン | 33.2 |
非標準アミノ酸類含有量 | 227.8 |
総遊離アミノ酸含有量 | 1,586.8 |
地球のあらゆる生命、植物も動物もアミノ酸が作り出すたんぱく質からできています。
人の設計図である遺伝子情報のDNAもアミノ酸から作られています。
そんなアミノ酸は全ての生命の素なのです。
グルタミン:胃や腸管を守り、アルコールの代謝を高めるので肝臓に優しい成分です。
グルタミン酸:うま味成分として、疲労回復の促進やエネルギー源として利用されます。
アラニン:体内で糖を合成する成分として肝臓のエネルギー源として重要なアミノ酸です。
セリン:リン脂質やグリセリン酸を作る成分です。
アスパラギン:エネルギー生産の場に位置するアミノ酸です。
スレオニン:酵素の活性部位を形成する必須アミノ酸です。
アミノ酪酸(ギャバ):脳の血流を活性させて酸素供給量を増やして、脳細胞の代謝機能を高めます。又、脳の神経を安定させて精神を落ち着かさせます。
オルニチン:機能が低下した肝臓を保護したり、肝臓でのタンパク合成を高める働きがあります。
エルゴチオネインはアミノ酸の一種で抗酸化活性が非常に高く、しわやたるみを防ぐエラスターゼ活性阻害作用やシミの原因をつくらないチロシナーゼ活性阻害作用があるといわれています。
さらに、抗炎症作用や細胞エネルギー増進作用、抗ストレス作用など様々な効用があるといわれます。そして活性酸素(スーパーオキシドラジカル)を認識し、捉える働きがあることが明らかになり、酸化ストレスによる細胞生存率の低下が回復することも確認されています。
タンパク質、葉酸、ビタミンB類・D、食物繊維、多糖類、パントテン酸、カリウム、ビオチン、チロシナーゼ、亜鉛、銅、ポリフェノール、様々な栄養素が補給できます。